西広(さいひろ)城(市原市西広3丁目)
西広城は、西広の住宅街の真ん中、西広院の東側200mの辺りにあったという。
しかし、宅地造成のため地形はすっかり改変されており、遺構も消滅してしまっている。
現状から城の形態をうかがい知ることはできないので、明治の迅速測図を見てみた。すると、右の鳥瞰図のように、西側に突き出した比高20mほどの半島状の台地が存在していたことが分かった。
これが城址だったようである。おそらく台地基部との間を堀切で区画していたと思われるのだが、そこまでは描かれていない。古い航空写真を見てみても、遺構の形状を把握することはできなかった。
城域は東西に200m近くあったようなので、あるいは連郭式の城郭であった可能性もある。
西広城の城主等、歴史については未詳である。